高平さんトーク・ショー、いよいよ今週末です


 ずいぶん涼しくなったなあ(というか寒いですよ)と思ったら、9月もまもなくお終いですか。今月は、持病の腰痛やら、経験のない頭痛やらに悩まされ、まさに前厄といったところでしたが、ようやく体調も戻り、気持ちも盛り上がってきました。

 写真は、数日前に模様替えをしたショー・ウインドウ。こんどの土曜日、怒濤の10月の先陣を切って開催される高平哲郎さんのトーク・ショーに合わせて、「Wonderland」〜「宝島」仕様にしてみました。こうして晶文社時代の6冊の表紙がズラッと並ぶとやはり壮観ですが、中のデザインはもっとカッコいいんですよ、これが。ため息が出るほどに。ご覧になったことのない方は、レジにて遠慮なくお申し付けください。ぼくがはじめて手にしたのは、もう10年以上も前になるのかなあ。大量の買取りのなかに「Wonderland」の2号が入っていて、えらく興奮したことを憶えています。そもそもは「植草甚一責任編集」ということで憧れていたはずなのに、ページをめくっていくにつれ沸き上がってきたのは、平野甲賀ファンの血だったこととか。この奇跡的な雑誌が、どのような経緯をたどって創刊され、そして(実質的に)終わったのかということは、高平さんの『ぼくたちの七〇年代』に詳しいですが、今度のトーク・ショーでは、そこには書かれなかったことも含め、当時のことをいろいろお話いただけそうです。定員にはまだ余裕がありますので、高平哲郎ファンの方はもちろん、植草甚一平野甲賀片岡義男といった「宝島」に関わった人々に興味のある方は、ぜひお運びください*1。ご予約いただけると助かりますが、当日直接ご来店になっても大丈夫です。

 あと、そうだ、ウインドウに陳列した本は、すべて販売しています。まず、晶文社版「Wonderland」〜「宝島」6冊は、セットで21000円。こちらは現在手持ちのないうちの店に代わってオヨヨ書林が提供してくれました。なのでバラ売りはできませんが、「Wonderland」創刊号のみほうろうにも1冊在庫があります。状態やや難ありで3150円。JICC出版局に移ってからの小さい版のものは、飾られているもの以外にも、復刊号をはじめあれこれ取り揃えています。値段は号によって変わってきますが、だいたい525円から2100円の間です。それと高平さんの著作も、晶文社さんのご協力を得て、現在在庫のあるものについてはすべて入荷しました。タイトルを挙げると、『あなたの想い出』『スタンダップ・コメディの勉強』『話は映画ではじまった PART1 男編』『同 PART2 女編』『ぼくたちの七〇年代』『植草さんについて知っていることを話そう』の6冊です。

(宮地)

*1:もしよかったら小林信彦ファンの方も。誰もが欲しがる晶文社小林信彦本の数々は、高平さんの存在なしには生まれなかったでしょう。