一箱古本市week 参加企画「加藤千晶 LIVE」
この町のみなさんに、不忍ブックストリートの仲間たちに、そして一箱古本市にお出でになるすべての人に、加藤千晶さんを紹介します。
千晶さんは、ピアノを弾きながら、うたを唄います。ちょっと風変わりなメロディーに、心に引っかかる歌詞がのっかった、たのしい曲や、せつない曲。
千晶さんがピアノの前に座って合図をすると、いくつもの楽器から飛び出した音がとけあい、心地よい響きとなって耳に届きます。細いけれど、けっして弱くはなく、でも少女のような、すっとした声。それに、子どものつたない駆け足のような、独特の間を持ったソロが、とってもカッコいいんです。
ちょっとだけ歌詞も紹介しましょう。大好きな「マコロニスコープ」から、1番。
扇風機 声ふるわせ 夜を冷ませば
猫舌さ グラタンにはまだまだ遠い
カーテン揺れる窓で あのこが頬杖ついているよ ほら
マカロニの穴から世界をのぞいてみれば
ポンコツな街のリズム
犬のあくび
冷蔵庫の灯り
これが、千晶さんのリズム。誰しものそばにある日常を、こんな風に眺めてる。
そんな千晶さんが古書ほうろうを見つけてくださったのは、たぶん3年ほど前のこと。はじめてお話した日のことはいまでもよく憶えていますが、「聴いてみてください」と置いていかれた『おせっかいカレンダー』をかけたときの気持ちといったら!
こんな自分好みの音楽をつくる人がいたという驚き。
そしてそんな人に、あたらしいアルバムを扱う店として選んでもらったという喜び。
古本屋なんていう仕事をしていると、ともかくさまざまな出会いがあります。本もそうなのですが、人との出会いが。誰かから誰かへ本が渡っていくのをお手伝いする、というのが本業ではあるのですが、その結果として、あるいはそれと平行して、人と人との橋渡しもしているんですね。生活のことさえ考えなければ、むしろ本を売ったり買ったりすることがオマケなのかもしれないと感じるほどです。10年前、はじめて店でライブをしたときには思いもしなかったことですが、最近よくそんなことを考えます。
だから、こうして出会った千晶さんのことを、今回みなさんに紹介できるのは本当にうれしい。これをきっかけに、ひとりでも多くの人にその音楽と人となりを知っていただき、そして願わくば好きになってもらえれば、古本屋冥利に尽きます。ご来場を、心よりお待ちしております。
加藤千晶食堂 http://www.www.donutfilms.jp/chiaki/
一箱古本市 week in 不忍ブックストリート 参加企画
「加藤千晶 LIVE」
日時 4月29日(火祝)
開場18:30/開演:19:00料金 2000円
出演 加藤千晶(vo. key.)
河瀬英樹(b.)
鳥羽 修(g.)
予約 古書ほうろうまで(先着順です)
・メール
あて先:horo@yanesen.net
件名 :「4月29日 加藤千晶」
・お名前
・人数
・当日ご連絡の取れる電話番号
を、お書き添えください。・電話:03-3824-3388
主催 古書ほうろう
後援 不忍ブックストリート
(宮地)