水族館劇場@早稲田大学演劇博物館

koshohoro2009-08-01


やぶれ船で流浪する水夫たち
水族館劇場20年の航跡
http://www.waseda.jp/enpaku/


 見ごたえのある展示でした。
 水族館て、やっぱすごい、と唸ってしまう理由のひとつに、グラフィックへの尋常でないこだわり、というのがあります。今回の展示ではなかなかお目にかかる機会のない歴代ポスターがこれでもかと並んでいます。これは観ないと損です。
 
 僅か数週間のために、舞台にも紙ものにも、その他客の目に触れることのないような部分まで、楽日の最後の瞬間までつくり続ける彼らの姿をもう何年も目にしてきましたが、こうして二十年分が一挙に目の前に現れると、わたしたちはすごい人たちと出会いありがたい時間をもらっているんだなぁと、つくづく思いました。
 残すところあと2日となってしまいましたが、ぜひ、ぜひお出掛けください。

 また明日は、演劇博物館の前で、16時から「谷間の百合」の路上公演があります。千代次さんと鏡乃有栖さんが、伝説のストリッパー一条さゆりを二人一役で演じます。

 実は今日、展示会場に行ったら、桃山さんをはじめみなさんが明日の準備をしておられ、明日来られないんだったら稽古見にくればってことで、たまたま居合わせた、谷根千ウロウロさん<http://yanesen-urouro.bakyung.com/>とともに、誘われるまま西の方まで流れたのでした。
 桃山さんが買ってくれた豚耳、豚足、センマイ、ビールを前に緊張しつつお稽古拝見。2005年、光源寺の工事で境内が使えなかった年に浅草木馬亭で観て以来の「谷間の百合」。思い出される場面もありましたが、今回用に台本もずいぶん変っていると思います。お稽古とはいえ惹き込まれ、ラストはウロウロさんも、宮地も、私も泣きそうだったことがあとで判明しました。

 思いがけない一日でした。これで明日は仕事に集中できます。
 お時間のある方も、あまりない方もぜひお出掛けください!
 展示は16時までとなりますので、展示を堪能してから「谷間の百合」をご鑑賞されることをお薦めします。予約、入場料は不要です。

(ミカコ)


「宮地くんがここに通ってたのは20年くらい前になるの?」と桃山さんに訊かれ、「そうですね、もうそんなになりますかね」と答えつつ我ながら驚く。明日ここで芝居をする左門くんやシャレメさんは、その頃まだ赤ちゃんですよ。薫ちゃんはもちろん生まれていないし。日中ここでこんなふうにのんびりするのは本当に久しぶりで、ベンチに座って校舎を眺めていたら、まあ月並みだけど懐かしさが込み上げてきました。ここで水族館が演るというのはやっぱり感慨深いです。しかし、高田馬場まで移動するのに「そんなの当然歩きですよ」とみなさんを西門まで誘導しようとしたら、あろうことか構内で迷ってしまったのには参りました。当時はなかった巨大な校舎がいくつか建って、風景がいささか変わってしまったにせよ。

(宮地)