『1995年 未了の問題圏』
つい最近、遅蒔きながら『中村屋のボース』を読んで、中島岳志という人に俄然興味が湧いているところ、この本が入ってきました。横浜市立大学教授の中西新太郎が「ちょうど20歳前後で95年を迎えている」人たちと対談してます。75年生まれの中島岳志もその一人。
対談自体もいろいろと考えさせられるものでしたが、その後に付された「ゆるくて熱い―よしもとよしとも『青い車』」というコラムがとても良くて、なかでも以下のフレーズが印象に残りました。
私たちは、95年に、もはや強度では生きられないところに立っていた。別の言い方をすれば、「ラブリー」を歌っていたオザケンは、93年にすでに「天使たちのシーン」を歌っていた、ということだ。
なお、下記の本も同時に出しました。
- 「エクス・ポ」 1、4、5、6号
- 『思想地図』 vol.1 特集・日本 東浩紀・北田暁大 編
- 『思想地図』 vol.2 特集・ジェネレーション
- 『怒りのソウル』雨宮処凛
- 『ゼロ年代の想像力』宇野常寛
- 『マルチチュード』A.ネグリ、M.ハート
(宮地)