王子さまやばっ

koshohoro2009-04-04


 月の湯古本まつり、萬福亭チキンライスは61食で完売いたしました。1升炊き炊飯器(中古だけど)を新調した甲斐がありました。
 食べてくださったみなさま、ほんとうにどうもありがとうございました。
 わめぞの人たちが、おかわりしてくれたり、お店で留守番の方や来られないご家族にとタッパー持参で買ってくれたり、たくさんお金使わせてしまったようで、ちと心苦しいのですが、とてもうれしかったです。みなさんありがとう。

 朝は旅猫雑貨店の金子さん<http://www.tabineko.jp/>に家まで車で迎えにきてもらい、仕込んだ鍋と宮地は9時過ぎに月の湯に到着。私は車に酔うと使いものにならなく恐れがあるので、地下鉄で宮地に少し遅れて到着。
 今回は流し台の近くに売り場をつくってくれていて、動きやすい。豆ちゃん<http://ricochet-books.net/>がささっと電源も繋げてくれた。
 最終仕込みをしていると、「チキンライスまだぁ〜?」と風呂場の方でカフェの飲みもの準備をしていた武藤さんがやって来た。「今お米浸けはじめたばっかりだからまだまだ」と宮地が答えるや、萬福亭用に貸してくれた自分の炊飯器をにらみながら「がるるるる〜〜」低い唸り声。
「ほんとに嗅ぎつけるの早いなぁ、野獣は。」
「野獣じゃねえよ、野人だよ。それじゃどこにも人の気配がないだろ。」
間違える宮地もどうかと思うが、自ら「野人」とそんなにあっさり断言してしまう武藤さんもいいのかそれで。

 今回の月の湯女将さんチームはワイン屋さん。飲みたいワインを選び、チーズ付きで200円。この誘惑には打ち勝てまい。じゃあ、ってことで、チキンライスが炊飯器1つ分が売れたらアルコール解禁にすることに。チキンライスにもけっこう合うのだった。松本の山葡萄酒というのが美味しかったな。
 月の湯のお風呂のお客さんも家族連れで来てくださっていたようで、気さくな女将さんたちとはなしをしていく人がたくさんいた。ふだんの月の湯さんを垣間みるようだった。月の湯さんは建物も貴重だけれど、月の湯のご家族の人柄があってこそ人の集まる場所なのだ。

 昼間っから銭湯で酒飲んで、高い天井から陽が差し込むのを眺めているだけで、もやもやがすうっと身体から抜けていく。今やいろんな形の銭湯があるけれど、やっぱり最初にこの高い天井の銭湯を造った人はエラい。
 そんな月の湯で、古本に目を凝らす人がいたり、男湯の洗い場に並べられた座布団で思い思いに寛ぐ人たちがいたり、Pippoさんのゲーセン、湯船で繰り広げられてるハッピーキノコ釣りに夢中になるこどもがいたり、昼過ぎの早い時間、銭湯にこんなたくさんの人がいる光景は、何度見てもおもしろいなぁ、と会場を見回す。http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/archives/51138577.html

 しかし今日しのばずでは、一箱weekのチラシを1万枚(×両面)印刷をしているのだ。昨年印刷をしてくれた面々は憔悴しきって帰ってきたので、今日も大変だろうなぁ、と申し訳ない気持ちになる。
 しのばず実行委員の音の台所さんは急遽月の湯箱出しが決まり、しのばず助っ人募集の付箋つきの看板で「助活」しながらの参戦。こんなこと思いつかなかった。さすがだ。http://d.hatena.ne.jp/oto-kitchen/20090404

 終了間際になって、私もキノコ釣りに挑戦。ウミウシの時よりバランスがとりすくて割と早く制覇できた。と思ったら、ゲームの趣旨はちょっと違うみたいだった。あれなんだろう、と思って釣ったのはナメクジで、減点対象なのだった。旅猫の金子さんによるとPippoさんの食虫植物ゲームがおすすめだそうで、直ったらぜひやってみたい。
 ゲームに興じていると宮地が、「これ買っとくよ」と確認に来た。西秋さんの棚にあった『酒中記』500円というのが気になっていて、最後まであったら欲しいなと云ってた本だ。(後から気付いたのだが、編集工房ノアの本だったので余計に嬉しくなった。)
 時間になり終了。撤収をしていると、そこかしこに(わが心の師匠)往来座せとさん<http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/>のしごとが見受けられる。そして、解体された板類を運ぶ時のせとさんの手は愛に溢れているのだった。

 打上げは、世界の山ちゃんへ。藤井書店のリボーさんのバンで輸送してもらう。飲みに行くとなると車に酔わないんだ!と気付く。前回秋の時は、まさに一箱の前日で打上げに参加できなかったので、今回は倍嬉しいからか。
 打上げでは、西秋書店さん<http://www1.ocn.ne.jp/~nishiaki/>、やまねこ書店さん<http://yamaneko-bookstore.com/modules/shop>、タイ古式マッサージの一時屋さん<http://1jiya1136.com/>、音の台所さん<http://homepage3.nifty.com/oto-kitchen/index.htm>と席が近くて、本のこととか、マッサージのこととか、いろいろお話した。
 お待ちかね、売上げ発表。退屈さん<http://taikutujin.exblog.jp/>とガールフレンドのコンビネーションが眩しい。古書ほうろうの売上げは、1万円ちょっと(うち1500円は宮地私物)。うーむむむ。立石書店の岡島さん<http://tateishi16.exblog.jp/>荷物運搬すみませんです。あまり在庫減らなくて。
 夜も更けてきた頃、隣のテーブルではなぜか腕相撲大会が。一日中イベントやって、たくさんの重い段ボールやら、本束やら、什器やらさっきまで運んでた筈なのに、この人たちはまだ働き足りないのかってくらいに白熱していく。リボーさんのレフリーっぷりもサマになってる。
 終始微笑みを絶やさない堺雅人顔の噂の白シャツ王子さまが、線は細いのに、腕っ節が強いことが判明。もちろん古書現世の向井さん<http://d.hatena.ne.jp/sedoro/>がダントツでつおいのだが、向井さんの額に汗をにじませたらしい。強そうだけど、王子さまに完敗してしまったリボーさんが、帰ろうと立ち上がった王子さまにコートをお着せしていたのが可笑しかった。

 昨年は、帰りの山手線で宮地共々爆沈してしまい、気付いたら最終の品川止まり。上野までしか戻れず、タクシーも止まらず、まっすぐ歩くことも出来ず、ようやくタクシーに乗れたら乗れたで、無情に加算されてくメーターに、あぁ、今日の売上がぁ・・・、と泣きそうな気分で家に帰ったことを深く反省しているので、今回は余裕を持って帰路につく。
 でも楽しい気分をもう少し引きずりたくて、家まで歩いて帰れる王子駅まで戻り安全を確保して、深夜までやってるお好み焼きやで宮地ともう一度打上げた。

 そうして無事に家には辿り着いたものの、気付いたらコート着たまま寝てました。
 わめぞのみなさん、どうもありがとうございました。また呼んでね。


〜わめぞ系お知らせいろいろ〜

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  • 4月12日(日)まで開催中 雑司が谷在住の陶芸家、五月女寛さんの「陶展 〜はるいろ〜 」

    http://kuushin.cocolog-nifty.com/

  • 4月28日(火)まで開催中 武藤さんの個展「耳朶とスプーン」

    http://www.toshima.ne.jp/~mryoko/

(ミカコ)
一番上の写真は退屈さんのうなじ隠し撮り