『エディトリアル技術教本』板谷成雄

 起きたら、やっぱり14時。生活リズムが戻りません。パソコンを開くとメールが山のよう。ほぼ全部、南陀楼さんから。「一箱古本市week参加企画」のチラシが今日入稿で、それについての質問やら確認やらです。家にいても埒が明かないので、コーヒーすら飲まず店へ直行。いくつか返事を書いて、あとついでに、参加費を入金してくださった店主さんへの確認のメールも10通ほど。振り込みがまだのみなさま、締め切りは来週の火曜日(25日)ですので、お忘れなく。


 少し時間が空いたので、私用で郵便局をハシゴ。ちょっと前に出した配達記録便が届いていない件について、投函した文京千駄木三郵便局と、荷物の集まる本郷郵便局で説明を訊く。現在、どこにあるかまったく見当がつかない、という状況で、このまま出てこない可能性もあるとのこと。配達記録は書留と違って保障がないので中身については仕方がないのだけれど、納得できないのは、

たとえこのまま見つからない場合でも、郵便料金は返還しない

という点。届いていないことだけはハッキリしているのだから、これはおかしい。「仰る通りだと思いますが、そういう規則なのです」とのことなので、「じゃあ、ルールを変えてください」とお願いする。
 ほかにも、「確実に郵便物等をお届けしたいときにおすすめです」という謳い文句にもかかわらず、こちらから申告するまでは事故が起きても放ったらかしという点や、追跡ができるかのように宣伝していながら、途中どこにあるかはまったくわからないことなど、今回はじめて気付いた問題は多い。郵便局は使えなくなると不便なのだけど、このままじゃ気分的にもう使えないので、うやむやにしないで、徹底的に話し合いをさせていただくことにしました。何かわかったらまた報告します。


 1時間ほどで店に戻り、ミカコとけものみち計画へ行き、入稿する原稿とカレンダーの読み合わせをした後、南陀楼さんとデザイナーの板谷さんの仕事場へ。50近い企画が集まるという、うれしい誤算で、これまで漠然と考えていたレイアウトが不可能になったため、代わりにどうするかを相談。最終的には板谷さん頼みなのですが、大枠の大枠ぐらいのものは、なんとか決まりました。このチラシ、「不忍ブックストリートMAP」と違って低予算のため、デザイン的にもいろいろ制約があるのですが、にっこり笑って「その方がやる気がでます」と仰ってくださる板谷さん。ほんと足を向けては寝られないのですが、なんと今日はおみやげまでいただいてしまいました。
 本づくりの基本を、丁寧に、そしてわかりやすく解説したこの本は、足かけ5年ほどの時間をかけて書き下ろされた、板谷さんの集大成。門外漢のぼくが見ても、内容、造本ともに細かい配慮が行き届いていることがわかります。「よし、これを読んで、ぼくも素人脱出だ」と言ったら、南陀楼さんに「そういう簡単な話ではないよ」とタシナめられましたが、でもそのように思わせる力があるのは間違いなく、すべての編集者と、編集者志望のみなさんにお薦めします(南陀楼さんも太鼓判押してます)。
(宮地)

エディトリアル技術教本

エディトリアル技術教本