一箱古本市

 前日までの不穏な空模様に、店主さん、大家さん、協賛企画のお店やさん、助っ人のみなさん、自分たちも含めると、きっと200人以上の人たちがそれぞれの場所で天気予報に注目し、ハラハラしていたことでしょう。あの方、この方と顔を思い浮かべては、こんな連帯感もちょっと楽しいな、と思ったのでした。
 こんなこと書けるのは、すばらしい青空とお日様に一日中恵まれたおかげです。とくに、土砂降り、ずぶ濡れで凍えて終わった昨年を知っている人にとっては、お天気でよかったね、と何度云っても云い足りないくらいの好天でした。

 こういうイベントをしていると、町を活性化させる、とか、町づくり、ということばでまとめられやすいのですが、やっている自分たちは(私は?)、そんな大それた思いは全くなく、むしろ町で遊ばせてもらっているという気持ちが強くあります。
 暮らしてみてわかったのは、この町には様々なコミュニティーがあり、それぞれがいい距離感を保ちながらリンクし合っているということ。住む人たちの気持ちを繋げているということでは、地域雑誌『谷根千』の存在も、大きいと思います。そういう基盤があってこそのイベントです。
 MAP作りから一箱準備でお会いした多くの町の方々が温かく迎えてくださり、様々なかたちで協力してくださったことが運営していくうえで大きな原動力となっています。
 前回大家さんとして協力してくださった根津の不動産屋さんのハウスサポートさんは、今回は大家さんの車の移動先の駐車場手配にご尽力くださいました。

 また、一年ぶり、数ヶ月ぶりでお会いする助っ人の方々が、運営サイドの行き届かないところを、ササッと縁の下にまわって支えてくださったり、いろいろな工夫を凝らして盛上げてくださいました。また初めての助っ人の方々もぎりぎりの連絡に嫌な顔せず対応してくださったり、当日の専任としても朝の集合から、撤収に至るまで運営側にたって役目を果たしてくださったおかげで、どうにか一日を滞り無く終えることができました。

 終了後寄せていただいた店主さんのアンケートを拝見し、初参加の方も2回、3回と回を重ねてご参加くださったみなさんも楽しんでくださったようで、今年も開催できてよかったなと、ほっとしています。

 また、古書現世の向井さん、立石書店イチローさんは、情けないほど計算が苦手な不忍メンバーに成り代わって集中レジ方式の店主さんたちの売上計算をしてくださいました。
 その向井さんをはじめ、岡崎武志さん、書肆アクセスの畠中さん、谷根千工房さんは毎回プレゼンターとしてご協力くださっています。

 今回の大家さんとしてご協力くださたったのは、根津教会さん、Gallery Jinさん、classicoさん、いろはに木工所さん、元青空洋品店の大家さん、ギャラリーKINGYOさん、乱歩°さん、貸はらっぱ音地さん、香隣舎さん、アートスペース・ゲントさん、コシヅカハムさん、花歩さん、谷根千工房さんです。→http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/searchdiary?word=%2a%5b%C2%E7%B2%C8%A4%B5%A4%F3%BE%D2%B2%F0%5d


 協賛企画を打ってくださったのは、青空洋品店さん、COCOLOYAさん、蛇腹堂さん、イリアスさん、乱歩°さん、リコシェさん、猫町カフェ29さん、いろはに木工所さん、根津教会さん、アジマル・カフェさん、ペンギン堂本舗高野ひろしさん、刃研ぎ堂さん、不思議さん、ブーザンゴさん、アフリカ市場タムタムさん、映画保存協会さん、きんじさん、ギャラリーとくさん、ライトニン ブックスさん、Leprottoさんです。

 力を貸してくださったみなさま、参加してくださったみなさま、来てくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

 また、協賛企画は引き続き開催しているお店もありますので、ゴールデンウィークのお散歩にぜひお運びください。→http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/searchdiary?word=%2a%5b%B6%A8%BB%BF%B4%EB%B2%E8%5d

(ミカコ)
古書往来座さんの一箱。こころの棟梁です。