文庫(ほんとに)新入荷棚

 先日告知した通り、今日「古本すなめり」さんが補充にみえました。カメラを持っていなかったので画像はありませんが、今回もなかなかの品揃えです。おすすめは『甘茶ソウル百科事典』。
おせっかいカレンダー
 あと、ぼくは不在でお会いできなかったのですが、加藤千晶さんが来月のライブのDMを持っておみえになりました。題して「どろぼう失格グランプリ VOL.3」。12月28日(木)19時半から、吉祥寺MANDA-LA2にて。詳細と予約はこちらで。楽しく、スリリングで、あったかい気持ちになる加藤さんのライブ、まだの方は、ぜひ一度行ってみてください。強くお薦めします(ぼくも行きます)。

 では、本題。

 本日の品出しを見ていただければおわかりの通り、ここ10日間ほど、文庫本の品出しに精を出し、その結果、ようやく文庫新入荷棚がほんとに「新入荷棚」らしくなりました。じゃあこれまでは「新入荷」じゃなかったのか!といえば決してそういうわけではなく、それなりに入替もしていたのですが、下の方の段が行き場のない文庫本たちで澱んでいたのです。それが長い間気になっていたのですが、ようやく一掃でき、気持ちもすっきりしました。

「行き場のない文庫本」とは何かと言えば、まず小説ではなく、岩波、中公、ちくま、講談社学術の各文庫以外のもので、映画、美術、旅、酒食、鉄道、スポーツ、歴史といった棚にも含まれず、なおかつ100円均一で売るには惜しいもの、といったところでしょうか。そんなものがそんなにあるの?と思われるかもしれませんが、これが結構あるのです。いくつかタイトルをあげてみましょう。

 『カジノのイカサマ師たち』R・マーカス(文春文庫)
 『恐竜博画館』ヒサクニヒコ新潮文庫
 『わが半生』W・チャーチル(角川文庫)
 『エピソード 魔法の歴史 黒魔術と白魔術』G・ジェニングス(現代教養文庫

 こういうものたちは、本来新入荷棚で一定の時を過ごした後、文庫の列の一番端の棚に移動していくのですが、以前はそのスペースが狭く、しかもなかなか売れないため、必要以上の長い間新入荷棚で出番待ちをする、ということになっていたのです。この状態を改善するために、場所を広げ、積極的に面出しできるようにしたのが夏の終り頃。そしてここにきてようやく、新入荷棚に大量の文庫本を一気に投入する準備ができたというわけです。

 なんだか最近いつ来ても一緒だなあ、と思っていた方もきっといらっしゃるに違いありませんが、そうした次第ですので、またお暇なときにでものぞいてみてください。

(宮地)