養生ツアー
明日の11月7日、江古田BUDDYで、近藤十四郎さんライブあります。対バンは渡辺勝さん。さらなる円熟、磨きがかかったと噂の十四郎さん、お時間ある方は、聴かなきゃ損。ぜひお出かけくださいなー。
ここからは11/3のこと。
珍しく一日のスタートが早かったので、久しぶりに遠出しようと云うことになる。紅葉もいいんだが、祝日。間違っても人混みに踏み込まぬよう、行き先を厳選し、鶴巻温泉に決める。
で、千駄木駅に向かってプラプラ歩いていたら、向こうから谷根千工房のYさん。「もう安田邸見て来た?」。あ、そうだった、ってことで(最近ひとつ前の食事のこともふたりして忘れる)、旧安田邸へ。
修復を終え、建物全体がシャキッと背筋を伸ばした感あり。威風堂々としてすばらしい。建具や、細かな意匠に、思わず感嘆の声が漏れる。大きな和風邸宅を見て、旅館みたいだ、って思うのも発想が貧困な気がするが、ホントに旅館みたいだ。旅気分だし。
以前は老朽化のため上がれなかった二階も見学できる。奥の階段からあがってすぐの客間を、宮地家こころのマイルームと決める。旧安田邸詳細は、http://www.toshima.ne.jp/~tatemono/のHPでご覧ください。
帰り際、受付にいたYさんにマイルーム宣言をして、鶴巻温泉へ。
千代田線、小田急線とひたすら乗り、三部作最後の北村薫『リセット』を開くも、すぐに夢の世界へ。5時ごろ鶴巻温泉駅に到着。そういえば、昼食べてない、このままでは風呂で倒れてしまう、ということで駅の立食いで、舞茸天そばを。
目指すは、日帰りの湯「ゆたか」、駅から歩いて5分ほど。他にも日帰りの湯はあるのだが、自家源泉らしいのでこっちに決めた。大人ひとり1050円なり。元は宿だったのを(そういう風情は感じられず見た目はワンルームマンションのよう)、客が減って日帰り温泉に切り替えたらしい。
内湯と露天があり、ぬるめの湯。入った時にはすでに日が落ちており、月見湯となった。露天の岩から湯が落ちている。かなりにがしょっぱい。ぬるめなので、ずーっと浸かっててもなかなか火照らないが、そのぶんじんわり身体の芯から温まった。長いこと浸かってると、きしむような、不思議な感触あり。地元、山帰りと、遅めの時間でも客はほどほどに居たが、内も露天も湯船が広いので、芋洗いにならず。ゆったりのんびり、宮地との待合せ時間まで、めいっぱい浸かってたら、いつものことだが湯当たり気味に。
駅前は無機質、まことに殺風景で、駅からの道も幹線っぽく、旅情は求められないけど、アクセスのよさと手軽さで丸。きしみがどう出るかと思ったが、湯後のコンディションも良好。(備付けのボディーソープで洗顔後、化粧水無しの素で寝るまでいけた。)受付のおばさんも感じよかったし。また来よう。
いい気分で温泉を出て、行かなかった方の「弘法の里湯」を偵察に。かなり混んでるらしいというのを、「ゆたか」の客同士の会話で耳にした。なるほど、こっちの方が、施設としては大きいか。土産物屋で、地元産ゆかり220円を買う。
駅前を小さく一周するも、惹かれる店がないので、予定通り下北まで戻って夜ごはんにすることに。
若者で溢れかえる下北のメインストリートからちょっと外れたとこにある「養茶」へ。落着いた店内で、酒粕漬け蒸し鶏、小龍包、里芋のネギ油炒め、烏骨鶏のスープ、トマトと腸詰めとピーマンの炒飯を。生ビール、かめ出し紹興酒、自家製薬酒と酒もすすみ、どれもこれも、うまかったー。
たまにはこんな日があったっていいんじゃないの日記でした。おしまい。
(ミカコ)