集合住宅物語
集合住宅物語
植田実 著 鬼海弘雄 写真
2004年初版帯 みすず書房
「この報告集はその意味で、書簡集に似たところがある。相手の元気な姿に呼びかけている。だから当の相手が姿を変え、あるいは消失してしまったとしても、その現在を書き足すだけではすまされない。全文を書き直さなければならない。」(終章より抜粋)
『都市住宅』の編集長でもあった著者の『東京人』の同名の連載や記事が一冊にまとめらています。
先日火事により全焼してしまった、王子のさくら新道も「Bar リーベ」のママへの聞き書きとともに収録されており、ついつい読みふけってしまいここ2,3日仕事が捗りませんでした。
元来の間取り好き、物件検索狂というのもありますが、震災や原発災害のこともあり、そもそも「家」ってなんだろうと、とくにこの一年ほど、ずっと頭の片隅で考え続けています。
『モダンジュース』
第8号 特集「わたしの住処」
近代ナリコさん編集発行 840円
・MJインタビュー 近藤祐さん「出口をさがしてー集合住宅・ルームシェア・自己所有からの脱出ー」
・映画の中の団地 野村泰弘 ほか
新刊にてお取扱中です。
パナソニック汐留ミュージアムにて開催中の『今和次郎 採集講義』展で、今和次郎の「人を見つめる」という視点を知りました。暮しの一場面を書き留めた民家スケッチなどもたいへん興味深かったです。
3月25日まで。