均一本情報

 全集の端本を100円均一に出しました。

 三木清は19巻欠のセットにしようかとも思ったのですが経験上まず売れないのでバラで。経験上ってことで言えば正直バラ100均でも微妙で、状態もいまひとつだしまとめて処分しちゃおうかとも思ったのですが、持ち込まれた方の顔が浮かんじゃいました。1冊でも2冊でも売れてくれるとうれしい。

 安部公房は、3冊欠けてるし迷わずバラで。最新のスタイリッシュだけど大きすぎる全集と違ってコンパクトなので、持ち歩くのにも便利。気持ち的には300円均一に入れたいのですが、それだとなかなか売れないことはすでに学習済みなのでした。相場も何も知らずに全15巻12000円とかで出して、それが棚に並んでいるだけでうれしかった開店当初が懐かしい。

 鴎外のはこれまでも全21巻4200円で出していたのですが、それが鎮座ましましているうちにもう1セット入ってきてしまいました。というわけで、もともとのセットを超特価1000円に値下げしたうえで、新規のものをバラで。小説以外の6〜21巻は1冊315円(上下巻のものは525円)で文庫の棚に。最初は全部100均のつもりだったのですが、岩波のこのサイズの選集*1は好みなので、ちょっとだけ気持ちを込めました。


 あと関係ないですが、文庫の100円均一には花村萬月が大量にありますので「最近好きになった」という方はぜひ。一度に揃いますよ。

(宮地)

*1:さっきの安部公房全作品や中公のチェーホフ全集などより、もう一回り小さいシリーズ。ほかに漱石石川淳など。