西日暮里発→早稲田経由→千駄木着

 宮地と立石書店古本市へ。
 欲しい本は何冊かあったのだけど、給料前。ウーンとうなっていたら、外の南陀楼綾繁氏の棚に台湾の雑誌『漢聲』が。とてもお安い、のだけど今の私には懐いっぱいいっぱい。他は棚に戻して、私はこれ1冊購入。
 イチローさんに「弟です、」と紹介されて挨拶したら、「いや、こちらは退屈男さんですよッ」って。だって、おふたり帳場での息が合ってったし、並んでると似てたんですもの・・・。

 宮地と別れ新宿に出て、テアトルタイムズスクエア「中国☆上海映画祭」(http://www.cs-ff.net/index.html)へ。プログラムは、水墨画アニメ特集、上海美術映画制作所の傑作短編4作品。『おたまじゃくしがお母さんを探す』(60)、『鹿鈴/ろくれい』(82)、『牧笛/ぼくてき』(63)、『琴と少年』(88)。
 ストーリーは正統派、一話目はナレーション付きだったけど、他はほとんど音楽はあるものの台詞無しなので、ちょっと退屈な感はあったけど、墨のにじみ具合が効果的で、ビロードタッチの絵がすばらしかった。墨色だけでなく、彩色もされているのだけど、すべての色にちょっと墨を混ぜた抑えめな色合いもとても美しいのだった。もっと幻想的な作品があったら観たいなーと思う。

(ミカコ)