「水族かんのん楽市」続報!いよいよ明日からです。

 すでにお知らせした通り、いよいよ明日から「水族かんのん楽市」がはじまります。日曜日(8日)までの3日間、水族館劇場開演前の2時間だけですが、限定「水族缶バッチ」に古本、生ビールなどなど、あれこれ取り揃えた楽しい縁日です。これから水族館に行かれる方も、もう観たよという方も、はたまた迷っている方も、みなさまぜひお立ち寄りください。
 
 さて今日は、先日の告知の際には間に合わなかった、もうひとつの目玉企画の発表です。題して、

「こんな本を読みながら物語を考えた。
     ―『Noir 永遠の夜の彼方に』参考文献リスト」

 目が廻る忙しさの合間をぬって、作・演出の桃山さんご自身がリストアップしてくださったこの一覧を、当日「水族かんのん楽市」で古本をお買い上げのみなさん全員に、もれなく差し上げます。
 リストといっても、ただ書名がずらっと並んでいるだけのものではありませんよ。山水常雄から森敦までの27冊の本が、それぞれ桃山さんが選んだフレーズの引用を添えて紹介された労作。さらには「セットを組むために参考にした写真集」8冊も掲載、と、これは間違いなく水族館ファン垂涎の品。「こういうのが欲しかったんだよ」とみなさん思っていたはずです。



 そしてさらにもうひとつ、この古本市に水族館劇場からも一箱出品していただけることが正式に決定しました。提供は、桃山さんと淺野さん。桃山さんが出されたなかには、上記のリストの本も含まれているという、大放出であります。売上はすべて水族館劇場にお渡ししますし、ぜひふるってお買い求めください。
 ぼくはもう見せていただいたんですけど、かなり素晴らしいラインナップですよ。筑豊をはじめとする九州の炭鉱についての本を中心に、田中小実昌夢野久作などの文庫本、それに音楽の本(レコスケくんもいた)。あと、沼田元気から木下大サーカスまで。値段もほとんど1000円以下で、相場に比べて安いものばかりです。
 具体的に何があるかは、ぜひ現場で確かめていただきたいのですが、なかに一冊、とても美しい装幀の本があったので、それだけはここで紹介しちゃいます。講談社文庫版のシモーヌ・ヴェイユ『工場日記』。デザインは亀倉雄策なんですが、カバー装画の「K・B・K」というのが謎ですねえ。何かご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。


 では「水族かんのん楽市」でお待ちしております。
(宮地)