友部さんとユミさんに再会

 大観音光源寺で、「春、歌う自由を歌え!友部正人豊田勇造コンサート」。
 仕事が入ってしまい宮地はギリギリでアンコールから、私は撤収も済んだあとになってしまったけれど、自分たちがいつもお世話になってるお寺で友部さんが歌ったということが嬉しくて挨拶に行く。友部さん、ユミさんおふたりの周りの空気はいつも心地よい。
 数年間続いたお寺の工事が済んで境内も広く整い、桜舞う中のライブはとてもよかったらしい。友部さんは寒かったって仰ってたけど。

 打上げでおしゃべり。
 友部さんの話はいつも可笑しさが秘められていて聞いているのが楽しいのだが、今夜は格別で、友部さんの口から発せられた釜山の市場の元気なイカカニたちが音楽のように胸にコトコト納まってきて、乙女か!、というくらいドキドキした。
 先日は宮地と落語の立川談春を初体験し大泣き笑いで(顔グシャグシャで初デートには不向きです)、ことばとか間の持つ力にたまげたばかりなんだが、今夜は友部さんのおしゃべりの中のことばの並べ方とか、声のトーンに、こんなにときめきを感じられるものなのか、とびっくりした。自分がこんな歳になってもなのか、この歳になったからなのか、ことばに驚く春だなー。

 仙台「火星に庭」での一箱古本市に参加された友部さんは、4月29日の不忍の一箱にも興味を持ってくださっていたので、もし時間があったら遊びにいらしてくださいね、とお誘いし、もうひとつ、またほうろうでライブしてください、とお願いした。