[]大栄出版、東京書籍、DHC、東邦出版

 ここ10日間ほどで入ってきた音楽の本をまとめて出しました。本日の品出しにアップしたもの以外にも、ヘビメタの本やストーンズ関連書などいろいろあります。ヘビメタは苦手ですが『魔獣の鋼鉄黙示録』というのは面白いタイトル。その一方『ミック・ジャガー成功哲学』というのは、そりゃそうかもしれないけどあんまりだなあ。版元はブルース・インターアクションズなのに、とちょっと悲しくなりましたが、こういうところで現実的に動いているからこそ、P-VINEから売れそうもないCDを出すことができるのかもしれませんね。
トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使
 版元と言えば、一緒に出したトム・ウェイツの本が東邦出版から出ていて、東邦出版と言えば「えげつない(=しっかり稼げる)馬券本」というイメージだったので「へえー、音楽の本も出すのか」とちょっと驚きました。でも造本やタイトルから「ひょっとして」と奥付を見てみると、やっぱり城山隆氏の仕事。この人は、日本で(たぶん)最初に出たトム・ウェイツ本『酔いどれ天使の唄』の編集者で、その後も版元を渡り歩きながら何冊ものウェイツ本を出されてきた方です。この本の末尾にはご本人によるそのあたりの経緯を記した一文「偶然、書店で TOM WAITS に出くわして」が掲載されていて、とても興味深く読みました。いま、あちこちの古本屋でよく見かける大栄出版(現 DAI-X出版)の音楽本は、この人がいなかったら1冊も存在しなかったのかもしれません。


 クラシックの本も一緒に出す予定だったのですが、まとめきれなかったのでまた後日に。あらえびすとかブーレーズ(って変な並列だけど)などを出す予定。ご期待ください。

(宮地)