ぶらり文庫さん、一箱出店中!

 春の一箱古本市でほうろう賞を受賞された「ぶらり文庫」さんが、先週の木曜日から、恒例の副賞として一箱出店中です。

  
 写真を見ていただければ一目瞭然ですが、今回の受賞者は女性。高山なおみ木村衣有子松浦弥太郎と並んでいるところなどは、ある意味古本好きの若い女性の王道とも言えますが、でも公立図書館で働く二人組だけに一筋縄では行かないところもあって(チチ松村とか)、今後どういうものが補充されてくるのか楽しみです。値段もお手頃ですし、お近くにお住まいの方や箱を見てピンとこられた方は、ぜひ一度お出でください。9月13日(日)までです。

 これまでほうろう賞はずっと男性(あるいはご夫婦)で、それはつまるところ何かしらぼくと趣味が合う人を選んできたということなのですが(古本すなめりさん、ふぉっくす舎さん、たけうま書房さん、ドンベーブックスさん)、今回はたまたまそういう箱がなかったこともあって、自分とは違う傾向なのだろうけど何となく引っかかりを感じた「ぶらり文庫」さんにご登場願いました。お二人がどういう趣味の持ち主なのかもまだほとんどわからないのですが、この1ヶ月間で未知の本とのうれしい出会いがあればよいなあ、なんて思ってます。



 とまあそれはさておき、スタート時点の品揃えでぼく寄りの本をあえて1冊選ぶと「タイトル」の2006年5月号。特集は「ロックで旅するイギリス」で、表紙のポール・ウェラーの老けっぷりが堪りません。彼の音楽をよく聴いていた20年ほど前に比べたら本当に年をとったけど、でもかっこよさは相変わらず。記事の方も、ロバート・ワイアットのインタビューに、レコスケくんジョージ・ハリスン巡礼の巻、松本大洋特別寄稿『サビルロウ』などいろいろ載ってて、これで100円はお買い得ですよ。

(宮地)