スモール・フェイセスを聴きながら買い取りの査定

koshohoro2009-06-30


 今日は丸一日買い取りの計算に充てました。大口の預かりが2件残っていたのですが、「計算はいつでもいいから」というお言葉に甘えてしばらく待っていただいていたもの。よって、以下は昨日の品出しについてです。

 めぼしいものは例によって本日の品出しで。個人的に興味を惹かれたのは『校正夜話』という本。タイトルもスゴいけど著者の名前がなんとも勇ましい。以下は帯の文章ですが、これがまた折り目正しいのでした。

”校正の神様”が自ら語る「仕事と人生」
大正5年から半世紀、漱石、龍之介、露伴、鏡花などの全集を卓越した校正者として手がけた著者は、今日の精緻な書籍校正の技術を確立、書物の世界に多大の貢献を果した。多感な青年期、仕事に没入した壮年期、「出版の老小僧」と自称した晩年まで、見事に全うした人生の軌跡がここに在る。


 ほかには、状態が今ひとつなのでアップしなかったものの、ハヤカワ文庫Jr.『超人ハルクスパイダーマン』、創元推理文庫のレナード・ウイバーリー3冊(小鼠シリーズ)なども出しました。比較的新しいものでは、中野純千野帽子町山智浩伊藤剛といった方々の本もパラパラと。また、はじめて知った本では『紙のクルマ。』というのがツボにハマりました。初版の1994年から版を重ねるロングセラーなのだそうですが(シリーズ化もされて第6集まで出てます)、確かに表紙画像を目にしただけで工作心をくすぐられてしまいます。ぼくも棚に出さずに切り抜いちゃおうかと思ったのですが、そこは商売に徹しましたので、どうぞお買い求めのうえお楽しみください。イセッタ・ベラムという車がしゃれてます。


 あと、中古CDも20枚ほど追加。

スタイル・カウンシルギル・スコット・ヘロン、ドクター・バザーズ&オリジナル・サバンナ・バンド、カルチャー、ジョン・コルトレーンテレヴィジョン、ローランド・カーク、コールド・ブラッド、アストル・ピアソララヴィン・スプーンフル沖縄そば屋さんのBGM

 ご覧の通り大変強力なメンバーで、個人的に所有している盤も多数。「興味はあるけど聴いたことない」というものがもしあったら、この機会にぜひ。本当はここにスモール・フェイセスも入るはずだったのですが、これだけまとまって入荷することはそんなにないだろうと思い、出すのをいったん保留して今日ひたすら聴いている、というわけです。今のぼくにとってのベスト・テイクはイミディエイト盤『SMALL FACES』のA面2曲目「SOMETHING I WANT TO TELL YOU」。アルバム単位ではSee For Miles Recordsによる編集盤『The Singles As & Bs...plus』が良かったです。
(宮地)