文京八中の熱い夜

 夜8時、文京区立第八中学校の門をはじめてくぐると、雨のなか煌々と明かりの灯された体育館が浮かび上がっていました。そんななか、いったい何が行われているのかと言えば・・・。

 もちろん、卓球です。世は卓球ブーム。ぼくは知りませんでしたが、都内の多くの公立校の体育館では、夜毎ピンポン球の音が鳴り響いているのだとか。

 なんてことがあるといいのだけど(いいのか?)まあそんなわけありません。でも、びっくりしたなあ。広い館内一面に並べられた10を超える卓球台と、それぞれの台で繰り広げられる老若男女の熱い闘い。ほぼ毎週金曜日、ここでこのような光景が繰り広げられているなんて。新しい世界を知りました。
 
 さて、そんな「おとなの社交場」とでも呼びたくなる素敵な場所に今宵ぼくを誘ってくれたのは、一箱古本市の店主や助っ人としてお馴染みのイクコさん。お互い中学高校と卓球部だったことを数年前に知り、以来「一度お手合わせを」なんて話を思い出したようにしていたのですが、ようやくその日が来たというわけです。卓球をするのはほぼ3年ぶりだったのですが、30分ほどフォア・ハンド・ラリーをひいただけで、すっかり汗だくに。もちろん昔のようなプレーはまったくできないのですが、でも頭と体の回路がうまく繋がる瞬間はやはりあって、久しぶりにスポーツをする快感を味わいました。

 終わったあとは、ダンサー・オオナカエイジ*1をはじめとする他の参加メンバー総勢5人で、すずらん通りは「たまゆら亭」へ。お約束の生ビールと、静岡出身のご主人のつくるおいしい料理を肴に、楽しい夜が過ぎていきました。

(宮地)

写真は中学のときから使っているラケット。今はほとんど絶滅した「中国式ペンホルダー」というやつで、上海の会社でつくられていたようです(型番は「PF4」と書かれてます)。ラバーは数年前に貼り替えた、TSPという日本のブランドの「CURL P-3」。現役時代は、これよりもっと粒が長くかつ太いイボ高1枚ラバーで、よく言えば変幻自在、まあ相手からすると感じ悪いとしか言いようのない卓球をしていました。今日のようにみんなで楽しくやる場合は、反対側に貼られた裏ソフト(愛ちゃんも使っている、いわゆる普通のラバー)しか使いません。