作家別の背表紙色分け反対!(あるいは、大好きな創元推理文庫)

 尾久図書館でのアルバイト。16時45分から18時までカウンター。昨日とは打って変わって、平日とは思えない忙しさ。貸出、返却、予約、新規利用者登録、無線LANの使用などのお客さまが、入れ替わり立ち替わりおみえになります。返却処理が追いつかない本が50冊ほど溜まったときは、一瞬焦りましたよ。返却される本には荒川区内各図書館のものがそれぞれ含まれているのでその仕分けをしないといけないのですが、それとは別に、予約が入っているものは所蔵館に関係なく予約元の館へ送る必要があり、大量返却が続くとちょっとこんがらがっちゃうのです。
團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉 (創元推理文庫)
 ぼくがカウンターを出た18時頃からは一転して暇になったので、閉館までは国内文庫棚の整理を。このコーナーでのぼくのおすすめは戸板康二の『中村雅楽探偵全集』全5巻(創元推理文庫)。出てからまだせいぜい1年ほどのはずですが、あまり借りられていないようです。きちんと調べたわけではありませんが、尾久図書館には東京創元社の文庫が充実している印象があり、新刊もきちんと入ってきます。そんななか、たとえば去年は鏡明の『不確定世界の探偵物語』や樋口有介の柚木草平ものと出会ったのでした。もちろん、米澤穂信もきちんと揃っていますし、昨日触れた『邪馬台国はどこですか?』や、あと、小沼丹の『黒いハンカチ』といったシブイところもあります。

 あとそう、今日は『稽古場のスタニラフスキー』という珍しい本を見かけました。リクエストによる他館からの取り寄せで、館内閲覧のみ、コピー不可とのこと。調べてみたら都内の公共図書館には蔵書がないようですし、貴重なものなのですね。覚えておきます。
(宮地)