日暮里・舎人ライナーと「日本鉄道旅行地図帳」

 昨夜は大観音で一箱古本市大納会一箱古本市の大家さん、一箱古本市weekに企画参加してくださった方、そして「不忍ブックストリートMAP」の広告主の方々をお招きして、日付が変わるまで楽しいお酒を飲みました。これをもってこの春の一箱がらみの行事はすべて終了。みなさまどうもありがとうございました。



 さて、今日は念願の日暮里・舎人ライナー初乗り。正午、日暮里駅の改札で板谷さんと待ち合わせ。「不忍ブックストリートMAP」のデザイナーである板谷さんは、その実、筋金入りの鉄道ファンで、ぼくにとってはその道の大先輩。なにしろ、宮脇俊三の『時刻表2万キロ』が出版されたとき、それを「自分と同じことをした人」の本として手に取った方ですから。そんな板谷さんと、先頭車両のいちばん前に並んで座り往復した1時間あまり。本当に楽しかったなあ。ぼくがひたすら鉄道に乗っていたのは高校3年生までですが、例外なくいつも一人でした。なので、たとえこんな短い時間でも、自分よりも鉄道に詳しい人とのこのような道行きは、よく考えたらはじめてのことなんですよね。移り行く車窓を眺めながらの、汲めども尽きぬ鉄道の話。忘れられない日になりました。

 本来の主役、日暮里・舎人ライナーについてもちょっとだけ。やっぱり一番の見どころは、荒川越えの眺望。そこから見える景色もさることながら、カーブしながら上昇していく線路の姿がジェットコースターみたいでおもしろい。思ったほどは揺れなかったですけどね。あと、たしか西新井大師西駅の脇だったと思うけど、大きな団地を俯瞰で見ることができて、これは新鮮でした。写真を撮るのだったら、帰路、熊野前駅の手前で荒川線を跨ぐのだけど、ちょうど都電が来てくれるとこれは絵になります。ぼくは撮りそこねたけど。それと、これはまったく個人的な楽しみですが、尾久図書館もはっきりと見えましたね。ちょっとうれしかったです。


 最後にひとつお知らせを。明後日17日の土曜日、日本の鉄道出版史に残るすばらしい本が刊行されます。その名も『日本鉄道旅行地図帳』。詳しいことはこちらの公式サイトをご覧いただきたいのですが、すべての鉄道ファンのハートを鷲づかみにすることは間違いありません。まだ発売前にもかかわらず、どうしてそんなことがわかるかと言えば、このシリーズのデザインを手がけているのが板谷さんだから。もうひと月くらい前になりますが、「今度こういうものが出るんです」と教えていただいてから指折り数えて楽しみにしていた日が、もうすぐ訪れます。みなさんもぜひ書店で(ご近所にお住まいの方は往来堂書店で)手に取ってみてください。
(宮地)