「FISHBONE」51号

 昼過ぎに起きたら、ひどい二日酔い。今日は非番なので、普段だったらずっと寝ていてもよいのですが、この時期さすがにそういうわけにもいかず、夕方出勤。途中、尾久駅を通過していく「カシオペア」号と遭遇。引っ越し以来はじめてのことで、つらい体調には何よりの薬となりました。苦あれば楽あり。

「川むら」で月見そばを食べ(ミカコは山かけそば)店に戻る途中、前に中里和人さんの向島でのイベントの際知り合ったKさんとばったり。結婚されたばかりの旦那さんとご一緒。来月から数ヶ月ポルトに行かれるそうで*1、同じ頃、中里さんもドイツで展示があるので遊びにいけたら、などという話を伺う。中里さんのイベントは、ほうろうでも来月あります中野純さんとお会いするのもあれ以来で、とても楽しみ。

 店に着くと、ちょうど柳下美恵さんがみえていて、やはり来月市川でおこなう無声映画の上映会のチラシをお預かりしました。もちろん美恵さんのピアノ伴奏。趣のある洋館でのこじんまりとした催しだそうです。詳細はこちらを。興味のある方は、ぜひお出かけください。


 その後、来週火曜日の加藤千晶さんのライブ*2で使用するアンプを借りに大観音に行くと、おお!すでに水族館劇場の骨組みが立ちはじめているではありませんか。舞台監督の杉澤さんにご挨拶。団員のみなさんは別の場所で稽古合宿に入っているので、とりあえず杉さんがひとりで少しずつ建ててらっしゃるそう。一箱古本市に気を取られていましたが、『Noir 永遠の夜の彼方に』の初日までも、もうひと月切っているのですよね。なんか猛然とドキドキしてきました。前売券、今年は日付指定にしたせいか今ひとつ出足が鈍いですが、例年通り古書ほうろうにて発売中です。みなさま早めに予定を立てていただいて、決してお見逃しなきようお買い求めください。



 で、店に戻ると、水族館劇場の機関誌「FISHBONE」の最新号が届いてました。どうやら今日はそういう日。

 今号の目玉は、先月ほうろうで行われた「水族館劇場、古書ほうろうに現る!」第2部での、内澤旬子さんと桃山邑さんのトーク採録。水族館のファン、内澤さんのファン、どちらにとっても興味深い話が満載です。また、今度の公演に向けての桃山さんの一文「風の歌を聴いて」も収録。改行のまったくない、1ページにびっしりと文字が詰まった文章ですが、お芝居のときの台詞同様独特のリズムがあって、いまの桃山さんの気持ちがしっかりと伝わってきます。あともうひとつ特筆すべきことは、近藤ちはるさんによる素晴らしくシャレたデザイン。表紙における製鉄所の絵はがきのあしらい方も見事ですが、中を開いていただくとまたいろいろな仕掛けがあって、うっとりします。
 そんなわけで、イベント当日いらした方も来られなかった方も、これは入手し損なうと後悔しますよ。数に限りがありますので、お早めにどうぞ。

(宮地)

*1:ぼくが「へえー、ポルトですか」と親しみを込めて話すものだから、「行かれたことあります?」と訊かれてしまったのですが、ポルトガルには行ったことがありません。ただ、数年前、横浜でFCポルトの試合を観ているので気分的に馴染みがあるのですね。もうそのときはデコもモウリーニョもいなかったけど、ユニフォームの柄とかはパッと目に浮かびます。

*2:千晶さんのライブ、定員まで残り10名を切りました。いらっしゃるつもりで予約がまだの方は、お早めに。予約なしで当日おみえになる場合は、お電話でご確認ください。