MAP完成!


 午前11時過ぎ、板谷さん、南陀楼さん立ち会いのもと、あたらしい「不忍ブックストリートMAP」が納品されました。毎年、この瞬間はうれしいのだけど、板谷さんとの窓口になり、制作進行により深くかかわった今年は、喜びもひとしおです。
 今回の目玉は、観音開きの部分のコラム「不忍ブックストリートの歩きかた」。一箱古本市しのばずくんについて、写真も交えて説明しました。去年の版はこの場所が一箱古本市のスタンプラリー帖で、そこにも簡単な地図が載っていたため、肝心のMAPの方を見てもらえないなどという笑えない話もありました。そういった反省も踏まえ出てきたアイディアだったのですが、いい感じに仕上がったと思います。
 また、このMAPの秘かな自慢は、広告主のみなさんのセンスの良さ。手づくりだけど気持ちのこもった広告は、経済面だけでなく、MAP全体の雰囲気という面でもぼくたちを助けてくださっています。そんなひとつひとつの広告にも、ぜひ目を向けてみてください(よかったら、毎年ミカコが知恵を絞る古書ほうろうの広告も、ちらっと見てやってください)。


 14時頃、青秋部の石井くんと中村さんが出してくれた車で、早速、オヨヨ書林往来堂書店へ配達。停車する場所の関係で、いったん本郷通りに出て湯島の方まで大回りしたのですが、これが大正解。途中、あちこちで満開の桜を愛でることができました。不忍の池が壮観なのは当然として、ずっと近くに住んでいながらこれまで気付かなかった浄心寺のものが見事でした。もちろん宴会はできないけど、ここは一見の価値あり(場所はこちら)。

 というわけで、往来堂書店、オヨヨ書林、古書ほうろうでは、本日より配布を開始しました。地域内のほかのお店や、地域外の協力店へお届けするのは、一箱古本市のチラシ類が刷りあがる4月6日(日)以降となります。よって「すぐに欲しい」という方は、3店舗まで直接ご来店していただくことになるのですが、一番乗りは谷中コミュニティセンターそばの雑貨店「プフレーゲライヒト」さん。「自分の店が載っているのを早く見たくて。ありがとうございます」と、とても喜んでくださりました。こちらこそ、そんなことを言っていただき、本当にうれしいです。


 また、裏技?としては、古書ほうろうに通販で本を注文する、という手もあります。ほうろうでは、発送する本には必ず「不忍ブックストリートMAP」を同封しているので、自動的に入手できます。今日もちょうど1件あったのですが、送り先は鹿児島県下甑島。最近では『Dr.コトー診療所』の舞台のモデルとして知られる、東シナ海の離島です。文学作品では堀田善衛の『鬼無鬼島』が有名なのですが、今日送ったのがまさにその初版本。島へと渡る船の片隅に載せられたできたてのMAPのことを想像したら、ちょっとだけ幸せな気分になりました。

(宮地)