月の湯古本まつり

 楽しかった月の湯
 詳細なレポートは「わめぞ」のみなさんが書いてらっしゃるので、ぼくは簡単な感想のみを。

http://d.hatena.ne.jp/sedoro/20080405 古書現世店番日記
http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20080405 m.r.factory
http://tabineko.seesaa.net/article/92720805.html  旅猫雑貨店 路地裏縁側日記
http://ouraiza.exblog.jp/7810374/ 古書往来座・ちょっとご報告
http://taikutujin.exblog.jp/6981704/ 退屈男と本と街


 一番うれしかったのは、カータンに会えたこと。 
 http://niwatorib.exblog.jp/7644622/ にわとり文庫

 というのは、半分冗談で半分本気。にわとり文庫さんのブログには毎回楽しませていただいているのですが、今回の「カータン月の湯探検の巻」は、まさに出色のできばえ。素晴らしいセンスに加え、芸の細かさが光ります。古書ほうろうの籠にもハタキかけてもらえばよかったなあ、と後悔しきり。



 チキンライスが完売して、多くの方に「おいしかった」と言っていただけたこともうれしかったですし、ほうろうでは売れ残っていてもここならいけるんじゃないかと出した本がそれなりに捌けたことも自信になりましたが、今回参加させていただいて一番良かったのは、この「わめぞ」渾身の一大イベントを内側から見せていただけたことでした。内側といっても、責任のない、限りなく外野に近い立場ですが、でも開店前の準備から撤収までご一緒したおかげで、その仕事ぶりとチームワークを肌で感じることができました。噂には聞いていた「わめぞ」の宴会も、ほんと楽しかったです*1

 そして、そんななか、「不忍ブックストリート」と「わめぞ」の違いも、なんとなくわかったような気になりました。どちらもイベントを打ってお客さんを集めようとしているという点で、端からは同じように見えるかもしれませんが、「わめぞ」が基本的には「本を売る」という目的に向かっているのに対して、「不忍」は必ずしもそうではないんですよね。ある部分、それはぼくたちの強みになっているし、思い描くヴィジョンもそれなりにあるのですが、局面局面でそれが弱点になっているような気もしています。

 同じようなことは、古本屋としての「古書ほうろう」にも言えるわけで、たとえば向井さんを見ていると「ほんと古本屋さんだなあ」と思うのだけど、ぼくはまったくそうではありません。いつまで経っても「レコードの紹介をすることで本を売る」ようなところが抜けないんですよね。もちろん自覚的にそうしているところもあるのですが、ともするとそれは自分に対する言い訳になりがちだし、やっぱり古本屋というベースがしっかりしてないと。

 まあ、今さらという気もしなくはないのですが、そんなことをあれこれ考えさせられました。

(宮地)


*1:飲み過ぎと寝不足で、帰りの山手線は爆睡。気付いたら田町でした・・・。