「雲のうえ」第11号は松本清張特集ですぞ


 みなさまお待ちかねの「雲のうえ」。たった今、北九州から届きました。今回の特集は「清張さん。」。生誕100年ということで、満を持しての登場です。いまのところ100冊ありますが、きっとあっという間になくなってしまうので、欲しい方はお早めにどうぞ。
http://lets-city.jp/seen/kumonoue/
 

高遠ブックフェスティバル

長野県の高遠でブックフェスティバルが開催されます。

青秋部 Iさんの先生によるヘイ・オン・ワイ写真展 & トーク「世界の本の町紹介トーク」も予定されています。訊けば何でも答えてくれる博学の人です、と青秋部のふたりが口を揃えてました。
新宿or名古屋発着の日帰りツアーもあるようですので、夏の締くくりに出かけてみてはいかがですか。


第一回 高遠ブックフェスティバル

水族館劇場@早稲田大学演劇博物館

koshohoro2009-08-01


やぶれ船で流浪する水夫たち
水族館劇場20年の航跡
http://www.waseda.jp/enpaku/


 見ごたえのある展示でした。
 水族館て、やっぱすごい、と唸ってしまう理由のひとつに、グラフィックへの尋常でないこだわり、というのがあります。今回の展示ではなかなかお目にかかる機会のない歴代ポスターがこれでもかと並んでいます。これは観ないと損です。
 
 僅か数週間のために、舞台にも紙ものにも、その他客の目に触れることのないような部分まで、楽日の最後の瞬間までつくり続ける彼らの姿をもう何年も目にしてきましたが、こうして二十年分が一挙に目の前に現れると、わたしたちはすごい人たちと出会いありがたい時間をもらっているんだなぁと、つくづく思いました。
 残すところあと2日となってしまいましたが、ぜひ、ぜひお出掛けください。

 また明日は、演劇博物館の前で、16時から「谷間の百合」の路上公演があります。千代次さんと鏡乃有栖さんが、伝説のストリッパー一条さゆりを二人一役で演じます。

 実は今日、展示会場に行ったら、桃山さんをはじめみなさんが明日の準備をしておられ、明日来られないんだったら稽古見にくればってことで、たまたま居合わせた、谷根千ウロウロさん<http://yanesen-urouro.bakyung.com/>とともに、誘われるまま西の方まで流れたのでした。
 桃山さんが買ってくれた豚耳、豚足、センマイ、ビールを前に緊張しつつお稽古拝見。2005年、光源寺の工事で境内が使えなかった年に浅草木馬亭で観て以来の「谷間の百合」。思い出される場面もありましたが、今回用に台本もずいぶん変っていると思います。お稽古とはいえ惹き込まれ、ラストはウロウロさんも、宮地も、私も泣きそうだったことがあとで判明しました。

 思いがけない一日でした。これで明日は仕事に集中できます。
 お時間のある方も、あまりない方もぜひお出掛けください!
 展示は16時までとなりますので、展示を堪能してから「谷間の百合」をご鑑賞されることをお薦めします。予約、入場料は不要です。

(ミカコ)


「宮地くんがここに通ってたのは20年くらい前になるの?」と桃山さんに訊かれ、「そうですね、もうそんなになりますかね」と答えつつ我ながら驚く。明日ここで芝居をする左門くんやシャレメさんは、その頃まだ赤ちゃんですよ。薫ちゃんはもちろん生まれていないし。日中ここでこんなふうにのんびりするのは本当に久しぶりで、ベンチに座って校舎を眺めていたら、まあ月並みだけど懐かしさが込み上げてきました。ここで水族館が演るというのはやっぱり感慨深いです。しかし、高田馬場まで移動するのに「そんなの当然歩きですよ」とみなさんを西門まで誘導しようとしたら、あろうことか構内で迷ってしまったのには参りました。当時はなかった巨大な校舎がいくつか建って、風景がいささか変わってしまったにせよ。

(宮地)

早川純子

原画展
2009年7月17日(金)〜7月29日(水)
青山 ビリケンギャラリー http://www.billiken-shokai.co.jp/

早川純子HP「鹿角版画室」http://www.umiusi.net/antler/

しのばず実行委員のYさんに教えていただき、行ってきました。
ものすごく繊細な木版。何度も試行を重ねたラフなど、一冊の絵本が出来るまでに費やされた膨大な時間を想像してクラクラしました。とにかく楽しくて素晴らしかったです。おすすめの展示です。ぜひ。

(ミカコ)

佐川光晴『牛を屠る』

牛を屠る (シリーズ向う岸からの世界史)
 出勤した日は朝日新聞今日のサンヤツを見るようにしてるのですが、そこで発見。うちのお客さんにファンの多い佐川光晴さんの、待ち望まれていたであろうテーマによる書き下ろし作品です(こちらに詳しい目次が載ってます)。
 版元は内澤旬子さんの『世界屠畜紀行』と同じ解放出版社。「内澤さんが紹介してないわけないよな」と思って確認したら、やはりすでにブログで触れられてました。明日発売の週刊現代に書評を書かれたそうです。
(宮地)

 

『D坂美女狂想』アンコール上映のお知らせ

 今年の一箱古本市weekで好評を博した松村克弥監督の撮りおろし作品『D坂美女狂想』のアンコール上映が、今週の土曜日(11日)に行われます。詳細は下記をご覧いただきたいのですが、15時から1時間ごとの全5回上映なので、ちょっとした空き時間にも都合をつけることができるのではないかと思います。お近くの方はぜひお運びください。ぼくもようやく観ることができそうです。

http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/20090701/p1

(宮地)

予定てんこもり

 今週から来週にかけて、あれこれ続きます。


 まず、明後日(8日)は早稲田大学演劇博物館にて「水族館バーレスク+シンポジウム」。
 http://www.waseda.jp/enpaku/special/2009suizokukan.html
 3月1日から開催中の水族館劇場の歩みをたどる企画展「やぶれ船で流浪する水夫たち」の記念イベントです。前半はマディさんのライブ、杉浦さんの伊勢大神楽、かっぱくんの見世物芸。そして後半のシンポジウムはパネリストに高山宏、松井憲太郎両氏をお迎えするそうで(水族館からは桃山さん、中原さん)、これは面白そうですよ。


 続いて9日(木)10日(金)は、駒込大観音で毎年恒例の「ほおずき千成り市」。
 http://www.yanesen.net/topics/topic/3248/
 ぼくとミカコは今年も屋台でタイ風チキンライスを出します。ぜひみなさんお越しください。
 


 さらに11日(土)は、ほうろうゆかりのおふたりのライブが重なりました。吉祥寺では加藤千晶さん。下北沢では寒空はだかさん。
 http://www.bloc.jp/chiaki/
 http://www.geocities.jp/hadasamu/sche.html
 はだかさんは、ザ・スズナリでのワンマンショー(ゲストなし)という大舞台です。


 そして、翌週の金曜日、17日には、吉祥寺の百年で今年2回目のカタリココ。ゲストは荻世いをらさん。
 http://100hyakunen.com/?mode=f3#090717
 http://katarikoko.blog40.fc2.com/blog-category-0.html
 ほうろうでもトークイベントはよくやりますが、小説家の方をお迎えすることはあまりないため、前回、森岡書店での堀江敏幸さんは興味深い話の連続でした。「へえー、小説書くひとはそんなこと考えてるのか」というような。また、ホスト役の大竹昭子さんの質問や感想もやはり独特のものがあって、それが思わぬ発見につながるようです。実は今回のゲスト荻世さんのこと、ぼくはほとんど知らないのですが、でも百年さんと大竹さんが強く推されている方とのこと。どんな話が伺えるのか今からとても楽しみです。

(宮地)