「原発」都民投票という方法を知りました。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


 すでにtwitterでお知らせしていますが、「原発」都民投票について。私が理解していること、思うことなどを。

 昨年の終わりに小石川の橙灯さんから、「あ、そうそう、こんなんありますよ、知ってます?」と、東京「原発」都民投票/大阪「原発」市民投票のパンフレットを手渡されました。
 それに向けて今、署名が集められていること。一定数集められれば、(東京の場合は)東電の原発稼動の是非を問う「都民投票」の実施を直接請求出来る、ということを教えてもらいました。
原発国民投票というのは、twitterなどで知っていましたが、原発都民投票というのはそのとき初めて知りました。

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津田三朗 鉄のヒトガタ達 PRAY FOR 3.11

「鉱石の夢展」にて、水族館劇場のために製作してきた美術小道具を展示している津田三朗さんが、東北支援のために作られたヒトガタをほうろうでお預かりすることになりました。

津波痕の石巻で見た女性の姿をイメージし、材料の鉄は石巻の瓦礫や知人から譲られた鉄を溶解し、一体一体溶接し成形されています。全部で100体作られたそうです。遠くを眺めているように見える人形たちは、掌におさまるほどの大きさですが、凛とした存在感があります。

一体あたりできれば1,000円は寄付できたらとの津田さんの意志を受け、当店ではご希望の方に1,000円以上でお譲りすることにしました。お預かりした代金は全て、津田さんの交流のある宮城県塩竈市にあるインディペンデンスのアートスペース、ビルド・フルーガスさんを通し支援活動に使われます。

※ 2012年2月10日付で、13,220円送金いたしました。ご協力くださいましたみなさまありがとうございました。


谷根千ウロウロさんのブログでも詳しく紹介されています。

仙台文庫2『大きな羊のみつけかた』


入荷いたしました!

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仙台文庫2
大きな羊のみつけかた 「使える」美術の話
齋 正弘著  定価 987円(税込み)
仙台文庫
http://md-sendai.com/sendaibunko/
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「美術」って何?
絵を上手く描くこと?
もしそうだとしたら、絵を上手く描けるようになるにはどうしたらいい?


早い話、本当に上手い絵を描きたい人は、まず、たくさん本を読んだほうがいいのかもしれない。

「美術」の「美」はビックリのビ。「美」という漢字、羊という字に大きいという字が組み合わさってできている。

美しかろうが汚かろうが、ビックリするほどのモノやことに出逢うと、私たちは「うわあ!」とか「おおっ!」とか「ひゃあ!」と感動する。そんなビックリメーターの針がいつでもプラスにもマイナスにも軽く動けるように油を注して、美術館に行ったら、本物の作品を鑑賞する。
自分の目で見て、考え、自分の言葉で表現する。
好き嫌い、作者の想い、外からの情報からいったんはなれて、作品と対峙する。真摯に丁寧に見る。そうして「その人自身」が「作品から読み取れることだけ」を使って、「自分のお話」を「組立てる」。その行為の結果、自分と違う世界観を理解し、それが自身の、人間の世界観を拡大させることになる。

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えー、ええーっ、と著者の語る美術にビックリ!わたし自身、美術って、嫌いじゃなく、むしろ積極的に好きな分野ですが、言葉で考えたことなどなく、自分の中で変幻自在に形を変えるモヤモヤでした。この本では、美術って何?ということが、著者の経験に基づいて丁寧に言葉で表され、自由なモヤモヤと思っていたものは、目から鱗が続けざまに落ちて、わりとバリバリな固定観念だったんじゃないかしらと気づかされました。この新鮮な感覚を携えて、はやく美術館に行きたい!

これまでの人生、好きな作家や作品にしかアンテナを張ってこなかったので、好きでない作品を前に、「作品から読み取れることだけ」を使って、「自分のお話」を「組立てる」というのは、とても難しいことではあるけれど、とても大切なことではないかしら。生きてゆく上で、美術を「使う」ということ。
先の見えない不安を抱え過ごす毎日、様々な意見がぶつかりあうであろうこれから先、目の前でおきていることを見て、柔らかい頭で考えて、自分の世界を広げていくための、大きなヒントになるのではないかと思います。できればもう少し若い時に、この本と出会いたかったなぁ。
なので、いろんな人に読んでもらいたいです。これからの世を生きていく子どもをもつお父さんやお母さんにも読んでもらえたらうれしいです。著者の来館する子どもたちとの接し方、距離のとり方も興味深いです。

著者の齋 正弘さんは、宮城県美術館の教育普及部長であり、造形作家です。宮城県美術館では、開館以来「美術館探検」という活動を続けており、これまでたくさんの年少者たちに「美術鑑賞」の入口を美術館の探検という形で伝えてきています。10歳に満たない人から学校の先生まで、多種多様な人と関わってきた著者の蓄積がこの本には詰まっています。
また、共に仙台文庫のスタートを飾った本、〈book cafe 火星の庭〉の前野久美子さん編・著『ブックカフェのある街』では、鉄のオブジェをプレゼントした造形作家の齋さんが登場します。かっこいいですよ。


『ブックカフェのある街』を読み終えて、2月の終わりごろから『大きな羊のみつけかた』を少しずつ読み始め、震災でしばらく読めなくなって、4月に入ってようやく読み終えました。読み始めたころはまさかこんなことになるとは思いもしませんでしたが、このタイミングで読めてよかったです。読む人により、受け取るところは違うかもしれませんが、時間を経ても語りかけてくるような本だと思います。

宮地と相談し『大きな羊のみつけかた』は売上げから1冊につき100円を、被災地に本を送るプロジェクト、〈一箱本を送り隊〉http://honokuri.exblog.jp/ の活動資金として寄付することにしました。
こちらは2011年5月15日に一箱本送り隊へ寄付]させていただきました。ご報告
メールでのご予約も承ります。horo●yanesen.net(●→@) 宛。
(通販のご希望の場合は送料と書籍代金を先にお振り込み戴くようお願い申し上げます)

よろしくお願いいたします!

齊藤江湖 はんこ職人の仕事と書展

近江八幡からはんこ職人の齊藤江湖さんがやってきます。
TOKYOBIKE-GALLERY」「りんごやぎゃらりー」「古書ほうろう」に置いてある、江湖さん手彫りの竹根印をDMに捺印して、会場へ持っていくと先着100名様に贈り物があるそうです!
(引き換えは、展覧会会期中のみです)

ほうろうの竹根印は「編」という文字の甲骨文(動物の骨や亀の甲羅などに彫られた文字)です。
意味は、昔の木簡、竹簡を綴じていくこと、一片ずつ編んでゆくこと。江湖さんがうちの店のホームページをご覧になって、お客さまとの関係を編んでいかれている、と感じてくださりこの文字を彫ってくださいました。

藤江湖 はんこ職人の仕事と書展
2010年9月10日(金)、11日(土)、12日(日)
ギャラリーKINGYO 東京都文京区千駄木2-49-10
時間 12時〜19時(最終日は17時まで)
http://www.koukoan.com/

Stand-up Comic ナオユキ・寒空はだか ほうろうでライブ

終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。
この暑い夏を笑ってしめくくりましょう。
【出 演】ナオユキ寒空はだか

関西を拠点に、真綿で首をしめるようなボヤキで笑いを構築するナオユキと、ナンセンスな歌と物語の寒空はだかスタンダップコミック2人、ほうろうで喋る。


日時:2010年8月 27日(金)19:30〜(開場19:00)
会場:千駄木・古書ほうろう 文京区千駄木3-25-5

料金:¥2000 ※桟敷席(椅子席もございます。)

予約:お電話かメールで、古書ほうろうまで。
     03-3824-3388
     horoあyanesen.net
    (メールでお申込みいただく場合は、あ→@に変換し、タイトルを「ナオユキ・寒空はだか 予約」でお願いいたします。お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください)

飛び立つ「古書信天翁」と、「古書ほうろう」のこれから

 すでに告知しております通り、古書ほうろうの4人のうち、山崎哲神原智子のふたり(通称:五号荘組)が、このたび独立します。

 http://www.yanesen.net/horo/info/detail.php?id=35

 1998年の開店以来、4人で力を合わせてなんとかやってきましたが、ここで一区切りつけ、お互い新しい道を進むことにしました。ぼくたちにとっては一年以上も前から話し合いを続けて出した結論ですが、突然のことに驚かれた方もいらっしゃるとは思います。ことの経緯について、以下ご説明しておきます。


 2004年の秋、店のすぐそばにブックオフができて以来、ぼくたちはずっと藻掻いてきました。「あんなの全然影響ないでしょ」という声もたくさんいただきましたが、まあ影響がないはずなどなく。売上げは、がくんと落ちました。ただ、それまで恵まれた環境の中のんびり働いていたぼくたちにとって、自分たちの店について考えるよい機会ではあり、差別化を図りつつお金を稼ぐため、以後試行錯誤してゆくことになります。

 たとえば、それまでこの店は買ってくださるのも売ってくださるのも地元のお客さんが中心で、しかもそのことを誇りに思ってやってきたのですが、その上で「遠方からもたくさんのお客さんに来ていただける店」にすることを積極的に考えはじめました。不忍ブックストリート一箱古本市は(ほかにも要因があるにせよ)そのひとつの大きな果実で、そんななか起きた様々なできごとや素晴らしい出会いの数々、そしてそれらがこれからも続いていくことを思うと、与えられた試練も満更ではなかったようです。

 ただ、そうして地元以外のお客さんが増えても、売り上げが戻るには至りませんでした。もっとも、このまま生活を切り詰めていさえすれば、4人で低空飛行を続けることもあるいは不可能ではないのかもしれません。実際ここ数年、なんとか暮らしてきたのですし。でもそれは、たとえば神原やミカコが他で稼ぐことで乗り越えていただけで、この店で4人が食べていたわけではありません。4年前、「1週間をそれぞれの夫婦で半分ずつ受け持ち、残りの時間は各々が自分のために使う」というシフトに移行して以来、ぼくも2年ほど図書館で働きました。それはそれで貴重な経験でしたが、でも古本屋の仕事に力を傾けたいというのが偽らざる気持ちでした。

 じゃあ、どうするのか。


 この場所が古本屋になったのは、1995年の夏、もう15年も前のことです。はじめの頃は雇い主も別にいて、総勢8人で楽しくわいわいやっていました。もちろんずっと古本屋をするなんて誰一人考えもせず。でもその後いろいろあって、最終的に「古本屋をするのだ」と覚悟を決めたのが現在の4人です。それから12年。いたわり励まし合いながら、なんとかかんとかやってきました。ただ、それと同時に甘えやマンネリも生まれてきました。年月の経過とともにそれぞれの役割分担ができあがってしまい、各自がその力を出し切れる体制でなくなってもきました。「いまの状態を壊し、もう一度4人ではじめる」というのも、もちろんひとつの方法です。それについても考えました。でも、この際、袂を分かち、それぞれがそれぞれの店に力を注いだ方がいいのではないか。何より後悔しないのではないか、という思いの方がどうしても強く、ぼくからこの話を持ちかけました。それが去年のはじめ頃。それから一年かけて、そうすることを4人で決めました。

 自分で望んだこととは言え、ふたりと別れることにはもちろん大きな感慨があります。詳細は省きますが、もし山崎と出会わなければ、ぼくは古本屋をしていなかったでしょう。ひょっとしたら今頃どこかで野垂れ死んでたかもしれません。10代の終わりに出会い、濃密な数年間を過ごし、学生時代の終わりとともに疎遠になり。それがいくつもの偶然から再び出会うことになり。まあ、お互い同じ町でこれからも店をしていくのだから、そんなしんみりすることではないのですけどね。今回のこの決断が、ぼくたち4人にとってよきものになるよう、ただただ頑張るだけです。


 五号荘組の古書信天翁への引越しは、いよいよ明日6月3日(木)です。絵本、美術書、写真集、マンガなどなど、この店でふたりが担当していた本は、すべて日暮里夕やけだんだん上の新店舗に運び込まれ、6月中旬予定の開店を待ちます。
 古書ほうろうは、古本屋にとどまらない新たな場を目指して模索中です。今年中には何とか生まれ変わりたいと思っております。しばらくはバタバタいたしますが、どうぞご期待ください。
 いずれにせよ、これから先も、「信天翁」と「ほうろう」という、バカバカしくもそれ以外はありえない名を持った両店を、どうぞよろしくお願いいたします。
(宮地)

古書信天翁 http://www.books-albatross.org/